「中古マンションを購入して、自分たちのライフスタイルに合ったおしゃれな空間にしたい」
「細かく仕切られた部屋を繋げて、開放感のある広いリビングを作りたい」
マイホーム探しにおいて、新築ではなく「中古マンションを購入して間取り変更(リノベーション)をする」という選択肢が、今とても人気を集めています。
新築マンションに比べて物件価格を抑えつつ、注文住宅のように自分好みの空間をゼロから作れるのが最大の魅力です。 しかし、いざ「マンションの間取り変更をしよう」と考えた時、「そもそも壁って自由に壊していいの?」「費用はどれくらいかかるの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、マンションの間取り変更には「できる物件」と「できない物件」があり、事前に知っておくべきマンション特有のルールが存在します。
この記事では、マンションの間取り変更におけるメリットから、気になる費用相場、物件選びで失敗しないための構造の見分け方、そして水回りの移動に関する注意点までを徹底解説します。
これから物件探しを始めるご夫婦や、理想の住まいづくりを検討中の方は、後悔しないためのガイドとしてぜひ最後までお読みください。
マンションの間取り変更がもたらす最大のメリット

中古マンションを購入して間取り変更をする最大のメリットは、「現在の自分たちのライフスタイルに、住まいを100%フィットさせることができる」という点です。
多くの中古マンションは、建てられた当時の一般的な家族構成(例えば4人家族を想定した細切れの3LDKなど)に合わせて設計されています。 しかし、現代の共働きのご夫婦や、リモートワークが普及した今の働き方には、その間取りが必ずしも使いやすいとは限りません。
そこで、既存の壁を取り払い、間取り変更を行うことで、暮らしやすさは劇的に向上します。
- 広々とした大空間LDKへ: 隣り合う和室や洋室の壁を撤去し、光と風が通り抜ける20畳以上の広々としたリビングダイニングを作る。
- 家事ラクを叶える大容量収納: 細々とした収納を一つにまとめ、夫婦の衣類や季節家電をすべてしまえる「ファミリークローゼット(ウォークインクローゼット)」を新設する。
- ワークスペースの確保: リビングの一角や寝室の横に、仕事に集中できる室内窓付きの書斎スペースを作る。
このように、決められた箱(間取り)に自分たちの生活を合わせるのではなく、自分たちの暮らしに合わせて箱を自由に作り変えられることこそが、間取り変更を伴うリノベーションの醍醐味です。
マンションの間取り変更リフォームのビフォーアフター事例
まずは、実際にマンションで間取り変更を行って暮らしが大きく変わった3つの事例をご紹介します。
1. お風呂場・トイレ・洗面室をリビングと一体化
お風呂場、トイレ、そして洗面室を取り除き、それらのスペースをリビングと一体化させて、ひとつの広い空間に間取り変更しました。
和室から洋室に変更しました。
「和室を残すべきか?」と悩まれる方も多いですが、思い切って洋室化することで、日常的に使える有効スペースが格段に増えます。
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2. 和室を洋室にしてリビングと一体化
和室から洋室に変更しリビングと繋げて、広々としたLDKに生まれ変わりました!
間仕切り壁を撤去して、段差を解消いたしました。
クロスとフローリングの張替、シーリング照明からダウンライトに交換、キッチンカウンターの造作など行いました。
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3. 和室をリビングとつなげて一体感あるLDKに
和室をリビングとつなげたことで、ゆったりとした一体感のある空間が生まれました。
床や壁、巾木の色合いは、お客様のセンスが光る美しいコーディネートに。
どこかアンティークな雰囲気漂う、趣きのある空間。
新しさの中にも、時間を重ねたような味わいが感じられます!
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気になる費用相場!間取り変更にはいくらかかる?

間取り変更にかかる費用は、工事の規模によって大きく異なります。 目安となる相場を知っておきましょう。
小規模(間仕切り壁の撤去・新設):約20万円〜50万円
隣り合う部屋の壁を撤去して繋げる、あるいは大きな部屋を2つに仕切るなどの工事です。
内装補修の範囲によって金額が変わります。
中規模(LDK拡張・和室の洋室化):約100万円〜300万円
和室をフローリングにしてリビングと繋げる、キッチンを対面式に変更するなど、床や設備の工事も含む場合です。
内装を一新するため、お部屋の印象がガラリと変わります。
大規模(フルリノベーション・スケルトン):約500万円〜
骨組みだけの状態(スケルトン)にして、間取りをゼロから作り直す工事です。
配管や電気配線もすべて新しく引き直すため、キッチンやお風呂の位置を移動したり、全く新しいレイアウトを実現したりすることが可能です。 見えない部分の老朽化も一新できるため、新築同様の安心感とデザイン性を手に入れることができますが、その分まとまった予算が必要になります。
物件探しの段階から、「どこまでの間取り変更を希望するのか」をご夫婦で話し合い、物件購入費とリノベーション費用の総予算(トータルバランス)を決めておくことが成功の秘訣です。
構造に要注意!間取り変更「できる物件」と「できない物件」
ここからが、マンション探しにおいて最も重要なポイントです。 実は、マンションの壁には「壊していい壁」と「絶対に壊してはいけない壁」があります。 これは、建物の「構造」によって決まっています。
マンションの構造は、大きく以下の2種類に分けられます。
1. ラーメン構造(間取り変更がしやすい)
柱と梁(はり)の枠組みで建物を支える構造です。 室内の四隅に太い柱の出っ張りがあるのが特徴で、中高層マンションの多くに採用されています。
この構造の場合、室内にある壁のほとんどは建物を支える役割を持っていない「ただの間仕切り壁」です。 そのため、自由に壁を壊して広い空間を作ることができ、間取り変更の自由度が非常に高いのが特徴です。
2. 壁式構造(間取り変更に制限がある)
柱や梁ではなく、コンクリートの「壁(面)」で建物を支える構造です。 室内に柱の出っ張りがないためスッキリとしていますが、5階建て以下の低層マンションによく見られます。
この構造の場合、室内にある厚いコンクリートの壁は「建物を支えるための構造壁(耐力壁)」であるため、絶対に壊すことができません。 「リビングと隣の部屋を繋げたかったのに、真ん中の壁が壊せなかった」という失敗は、この壁式構造のマンションを買ってしまった場合に起こります。
自分たちの理想の間取り変更ができるかどうかは、購入前の構造チェックにかかっています。物件見学の際は、不動産会社やリノベーションのプロに「この物件の構造はどちらか」を必ず確認するようにしましょう。
見落としがち!「水回りの移動」と「管理規約」の壁

間取り変更の中でも、特にご要望が多いのが「壁付けキッチンを、リビングを見渡せる対面キッチン(アイランドキッチン等)にしたい」といった水回りの大移動です。 しかし、マンションにおける水回りの移動には、一戸建てにはない厳しい制約があります。
「排水の勾配」とパイプスペース(PS)
水回り設備を移動させる上で一番の壁となるのが、水が流れるための「排水勾配(傾斜)」です。
マンションには、上下階を貫く共用の排水管スペース(パイプスペース=PS)があり、この位置は絶対に動かせません。 水回りをこのPSから遠ざければ遠ざけるほど、水を流すための傾斜をつけるために、床を高く上げる必要があります。
結果として、「希望の位置にキッチンは移動できたけれど、その部分だけ天井が低く、圧迫感のある空間になってしまった」ということが起こり得ます。
マンション独自の「管理規約」
マンションには、住人全員が快適に暮らすための「管理規約」が定められています。 間取り変更の工事内容も、この規約の範囲内で行わなければなりません。
例えば、「下の階への騒音トラブルを防ぐため、フローリングへの変更は禁止(カーペットのみ可)」と定められていたり、「遮音等級(L値)の厳しい基準」が設けられていたりするケースが多くあります。
また、IHクッキングヒーターや大型エアコンを導入したくても、「マンション全体で使える電気容量(アンペア数)」に上限があり、希望の設備を入れられないこともあります。
思い通りの間取り変更を実現するためには、物件を購入する前に「管理規約を隅々まで読み解く」ことが不可欠なのです。
まとめ:失敗しないマンション間取り変更の進め方
中古マンションの間取り変更は、新築にはない自由さと、ご夫婦のこだわりを詰め込める素晴らしい選択肢です。
しかし今回解説したように、マンション特有の「構造(壊せない壁)」や「配管の仕組み」、「管理規約」といった専門的なハードルがあるのも事実です。 「物件を買った後」にリフォーム会社に相談すると、「この間取り変更は物理的に不可能です」と言われてしまい、取り返しがつかなくなるケースも少なくありません。
そこでおすすめなのが、「物件探し」の段階から、リノベーションの専門家と一緒に動くことです。
湘南デザインラボでは、お客様の理想の間取りが実現できるかどうか、購入前の物件の構造や規約をプロの目線でしっかりとチェックいたします。 「こんな暮らしがしたい」「こんな間取りに憧れている」という想いを、ぜひ私たちにお聞かせください。
専門知識を持ったスタッフが、物件探しから設計・施工までワンストップでサポートし、あなただけの理想の住まいづくりを実現します。





